2010年9月14日(火)「しんぶん赤旗」

新基地反対 多数派に

名護市議選 日米政府に明確な審判


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(写真)万歳をして喜びの声をあげる具志堅徹氏(中央手前)と支持者=12日、沖縄県名護市

 沖縄いっせい地方選挙は12日投開票されました。

 日米両政府の「合意」で米軍普天間基地の「移設」先に名指しされた辺野古を抱え、全国が注目した名護市議選は、定数27に新人11人を含む37人が立候補する大激戦でたたかわれました。投票の結果、日本共産党の具志堅徹氏(70)をはじめ、普天間基地「移設」ノーを貫く稲嶺進市長を支持する候補16人が当選、これまでの12人から過半数に達するなど「与党が圧勝」(13日付地元2紙1面見出し)しました。新基地建設をもくろむ日米両政府に地元市民が明確な審判をくだす結果となりました。

 名護市の稲嶺進市長は13日未明、市議選を受けて市役所で記者団に「半数以上の応援団ができたことで、さらに強く政府に対して堂々と言える環境ができた」と述べました。

政府は民意受け止めよ

市田書記局長が会見

 日本共産党の市田忠義書記局長は13日、国会内で記者会見し、名護市議選の結果について「“基地受け入れノー”の立場の議員が多数を占めたのは大変重い意味を持つ」と指摘しました。

 北沢俊美防衛相が結果を受け「よりいっそう丁寧に説明をしたい」と述べたことについて、「説得するというのは結局、基地を押し付けるという立場から変更はないということで、選挙で示された民意に背く立場だ。いまこそ民意をしっかり受け止めて本腰を据えてアメリカ側と交渉すべきだ」と批判しました。

 また市田氏は「参院選は残念な結果になったが、新しい前進を目指す動きが始まっていることは大変うれしいことだ。これから大事な地方選挙も続き、来年はいっせい地方選挙がある。大いに前進できるようにがんばっていきたい」と語りました。

 市田氏は、12日投開票の高知県香美市議選(定数22、前回比3減)で、5議席(公認・推薦含む)を獲得したことも挙げ、新しい前進の動きを全国に広げていきたいと強調しました。





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