2010年9月6日(月)「しんぶん赤旗」

勤務医4人に1人 過労死リスク

札幌市勤務医協議会アンケート調査

長時間労働 過酷な実態


 札幌市の勤務医の4人に1人以上が、長時間労働で過労死のリスクを抱えている―。同市の勤務医でつくる札幌市勤務医協議会(工藤靖夫会長、280人)が5日までに、市内の大学病院、国公立病院、民間病院などの勤務医を対象にしたアンケート調査の結果を発表し、勤務医の過酷な労働実態を明らかにしました。

 過労死の認定基準として労働時間については、発症前1カ月におおむね100時間を超える時間外労働がある場合などに危険性が強まるとされています。

 同会の調査によると、過労死の危険水準に相当する週25時間以上の時間外労働をしている医師(週平均労働時間64時間以上)は、回答した822人の28%(230人)いました。内訳は64時間以上〜80時間未満152人、80時間以上〜100時間未満55人、100時間以上23人(表)。

 同調査は4千人を超える勤務医に用紙を送付し850人が回答。女性勤務医、病院種別、診療科別など四つに分けて分析しました。

 疲労度では「卒後臨床経験の浅い、年齢の若い医師に強い傾向」で、「とくに大学病院のような病床数の多い病院の医師が有意に高い」としています。

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