2010年9月3日(金)「しんぶん赤旗」

地球 酷熱

各地で平年大幅超過 45℃も


 9月に入ったというのに各地で「猛暑日」がつづく日本列島。観測史上1位の記録更新が目白押しとなった「異常気象」は、日本だけでなく、世界各地で続発していることが2日、気象庁の「全球異常気象監視速報」(毎週水曜日更新、8月25〜31日)でわかりました。

 同庁によると、異常高温になったのは日本を含む9地域にわたりました。(地図参照)

 アジアではモンゴル・ウランバートルで、27日の最高気温が平年より約11度も高い30度を記録。ロシア・オムスクでは31日の最高気温が平年より16度も高い35度に達しました。

 中国南部〜インド、インドネシア周辺、トルコ〜サウジアラビア北部、アフリカ中西部、スペイン・ポルトガル・モロッコなども異常高温に。モロッコのラバト・サレでは26日の最高気温が45度に達しました。

 カナダ・ケベック州サンジェルマンドグランタムでは最高気温が31日には31度に達するなど、平年より17度も高温に。

 異常高温の一方、ドイツ周辺や朝鮮半島では異常多雨が発生。5日間降水量が、北朝鮮ヘジュでは220ミリ、韓国ソギポでは300ミリに達し、いずれも平年の8月の月降水量を大幅に上回る豪雨となりました。

日本各地 9月最高気温更新

 日本列島は2日も太平洋高気圧に覆われ、気象庁によると、新潟・小出(魚沼市)で37.2度を観測するなど、北海道から宮崎まで計59地点で9月の観測史上最高気温を更新しました。このうち36.5度だった鳥取・塩津(大山町)は通年の観測史上最高を更新しました。気象庁は、引き続き熱中症に注意が必要としています。

 一方、観測史上1位の大雨の記録なども続出。青森県大鰐町で2日までの72時間雨量が222.5ミリに達し、観測史上1位の記録を更新しました。

地図




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