2010年8月30日(月)「しんぶん赤旗」

防災訓練に米軍動員

東京都 党都議団が中止要請


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(写真)東京都の防災訓練で、在日米軍艦船から支援物資を運び出す米兵(奥)と自衛隊員(手前)=29日、東京都江東区有明の10号地多目的ふ頭

 東京都は29日、文京区と合同の総合防災訓練を、区内などで「地域の防災力向上、関係機関の連携強化」をテーマに行いました。東京湾北部を震源とする震度6弱以上の強い地震が発生したとの想定で、都職員約2400人(東京消防庁、警視庁を含む)、文京区職員約300人や関係機関、住民が参加したほか、自衛隊が約200人を動員。在日米軍も5年連続で参加しました。

 区内の東京大学、東洋大学、白山通りなどでは警察・消防などが建物や車両に閉じ込められた人を救助する訓練を行いました。

 江東区の臨海広域防災公園では米軍のヘリコプターが横田基地(福生市など)や横須賀基地(神奈川県横須賀市)から物資を運ぶ訓練として飛来。東京港の多目的ふ頭では、米海軍の舟艇から物資をトラックに積み込む訓練を行いました。揚陸艦デンバーは東京港に入らず、米海軍横須賀基地で医療訓練を行いました。

 日本共産党都議団は、防災訓練は自治体と住民、消防、医療機関などの協力で震災発生時の人命救出・救助、消火を中心にすべきだとして、米軍参加の中止を都に要請。この日は米軍の行動を監視しました。





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