2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」

不破社研所長が中国共産党訪日団と懇談


写真

(写真)懇談する不破哲三社研所長(左)と林欐中国共産党中連部参事官=4日、党本部

 日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長は4日午後、党本部で、訪日中の中国共産党中央対外連絡部(中連部)事務グループ訪日団(団長=林欐中連部参事官)の訪問を受け、約1時間にわたって懇談しました。

 林参事官は、参議院選挙の結果や日本の情勢について、マスメディアの論調だけでは正確に判断できないので、現場でいろいろな人の声を聞きたいと考えてやってきた、と訪日の目的を紹介。各党の政治家とも会っているが、大体は当面の政局の話が多いとし、これまで何回も勉強させてもらった日本共産党の不破さんに大所高所からのお話を伺いたい、と切り出しました。

 不破所長は、訪日団の皆さんは若いので少し歴史的なことも含めてお話ししようとのべ、昨年の政権交代の意味とその後の政権の迷走、今回の選挙結果の見方、その背景にある国民世論と新しい政治の探究、70年代から今日までの日本政治の大きな流れや反共攻撃について説明。とくに、以前から日本政治の最大の問題である「対米従属」と「ルールなき資本主義」が今日の矛盾の発火点であり、この二つを解決し、「日米軍事同盟絶対」と「大企業中心」の政策を転換しないと、どの政党が政権についても前進することは不可能である旨を強調しました。

 また不破氏は、訪日団の質問にも答えながら、日中関係の現状と展望、世界金融危機の国際的な影響、比例定数削減と「二大政党制」など日本政治の重大問題について述べました。

 懇談には、日本共産党側から、西口光国際委員会副責任者、山口富男社研副所長、中国側から沈建国中連部アジア二局日本課副課長、在日中国大使館の文徳盛参事官らが同席しました。





もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp