2010年7月21日(水)「しんぶん赤旗」

地域非核化さらに

ASEAN外相一致

核保有国の条約加入促す


 【ハノイ=井上歩】東南アジア諸国連合(ASEAN)外相は19日、当地で東南アジア非核地帯条約委員会を開き、非核地帯条約に対する核兵器保有国の支持取り付けなど、地域の非核化をいっそう強化していくことで一致しました。

 10カ国外相は、同条約の実効性を高めるための「行動計画」(2007年採択)推進で一致。核保有国が可能な限り早く非核地帯条約に加入するよう、核保有国への働きかけを続けていくと確認しました。

 ASEAN外相はまた、4月の核安全保障サミット開催と5月のNPT再検討会議の成果を歓迎し、核軍縮関連の会議で緊密に連携していくことで一致しました。

 23日に開かれるASEAN地域フォーラム(ARF)は、「核なき世界」を支持し、その実現にARFが寄与する方策を検討することを盛り込んだ「ARFビジョン」の行動計画を採択する予定です。

 非核地帯条約(SEANWFZ、1997年発効)でASEAN10カ国は核兵器の開発・保有・配置などを禁止。同条約の「行動計画」は、核保有国への働きかけのほか、原子力施設への国際原子力機関(IAEA)の査察を強化するIAEA追加議定書や、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准促進などを盛り込んでいます。





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