2010年7月18日(日)「しんぶん赤旗」

アジア政党国際会議

貧困削減を議論

緒方副委員長が発言


 【昆明(中国南部)=井上歩】アジアと世界の貧困削減をテーマに、アジア政党国際会議主催の貧困支援国際会議が17日、中国の昆明で2日間の日程で始まりました。会議には28カ国から55政党の代表が出席、国連、アフリカ諸国の代表もオブザーバー参加しました。日本共産党から緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者が出席しました。

 アジア政党会議は、貧困がなく豊かな世界を目指す立場を表明しており、貧困削減のための「国連ミレニアム開発目標」の達成に貢献していく姿勢を明確にしています。

 緒方氏は17日午前の全体会議で発言し、アジアの政党が一致して国連ミレニアム開発目標の実践を支持し、促進する会議を開いた意義を高く評価。気候変動などの課題で地球全体の取り組みが必要であり、世界で経済の相互依存も高まっていると指摘し、いま貧困削減は発展途上国だけの問題ではなく「人類が共同して取り組むべき最優先の課題」だと強調しました。

 緒方氏は、途上国への援助にあたって価値観を押しつけず、各国の社会発展の独自性を尊重することが重要だと指摘したうえで、貧困削減を前進させるための6項目を提案。被援助国の経済主権の尊重や政府開発援助(ODA)の自主的運用、投機的な金融取引に対する国際連帯税の導入などの課題を推進していくべきだと提起しました。

 この会議に先立ち、会議参加者は貧困対策を進める雲南省の農村などを視察しました。会議には日本から民主、自民、公明各党の代表も参加しました。





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