2010年7月10日(土)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 論戦は、ほぼ決しつつあるようです。世論調査のたびに、消費税増税に「反対」がふえ、「賛成」が減ってゆく▼選挙が始まるころは「賛成」が上回っていたのに逆転し、最新の「毎日」調べによると、「反対」が53%、町村では63%にのぼる。実感できます。大企業向け減税の穴埋め増税と見抜き「反対」をよびかける日本共産党の論戦力は、変化を促すために欠かせなかった、と▼電話での対話中、中年女性が「共産党にしっかりがんばってもらわないとね」とはっきりした調子で応じてきました。が、次のように話す人もいました。「あなたのいう通りかもしれないが、それで共産党に入れてどうなるの?」▼増税に反対でも、日本共産党への投票までには距離がある。あるいは、まだ共産党が視野に入っていない。民主党からも“にわか反対”派が出てきたり、消費税増税を考えている党を新聞が「反対」派に含めたりしているのですから、なおさらでしょう▼参院選の投票まで、あと1日。まだまだ語ることがありそうです。“にわか”でも本音隠しでもない、増税ノーをつらぬく党。消費税増税のからくりを突き、増税なしの財政立て直し案や福祉充実案をもっているからこそ、国会で増税派を追い詰める論戦ができる党。たしかに国会議員はまだ少ないけれど、有権者を偽った覚えのない党…▼そして、東京選挙区の小池あきらさん。有力候補の中でただ一人、増税勢力にくみしない人です。それをいくら語っても、不足はありません。





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