2010年7月8日(木)「しんぶん赤旗」
学童保育
過去最高の増加数
入所児童数は微増
全国学童保育連絡協議会は7日、学童保育の実施状況調査結果(5月1日現在)を発表しました。
調査によれば、学童保育数は前年比1269カ所増と過去最高の増加数で、1万9744カ所になりました。これは、1学童あたり71人以上の大規模学童の補助金は打ち切るとした厚生労働省による予算措置により、分割がすすんだのではないかとしています。
ところが入所児童は2919人増の80万4309人で、昨年(1万4000人増)、一昨年(4万2000人増)に比べ、あまり増えていません。高い保育料に入所をあきらめたり、70人以下に抑えるよう市町村が入所要件を厳しくしたり、高学年を対象外としたりした結果ではないかとしています。
同協議会は「国や自治体の制度に問題があり、条件整備が遅れているため、利用したくてもできない『潜在的な待機児童』が増えている」と指摘。「学童保育制度の抜本的な拡充、条件整備の向上を図ることが急務の課題」と訴えています。
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