2010年6月12日(土)「しんぶん赤旗」

学費負担軽減へ声届け

全学連が文科省などに要請


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(写真)報告する小山委員長=11日、衆院第1議員会館

 全日本学生自治会総連合(全学連)は11日、「ちゃんとやってよ議員さん 今こそ声を届けよう!」と学費負担軽減、高等教育予算増額、就職活動の早期化・長期化を改める実効性あるルールづくりを求めて文部科学省と国会議員に要請しました。

 全学連の小山農委員長は、大学の学費負担軽減を求めて自分の思いや周りの実態を伝えていこうとよびかけました。

 全学連は、(1)世帯年収400万円以下の学生は授業料免除を受けられるようにすること(2)無利子の奨学金の拡充、給付制奨学金の創設、年収300万円以下の人は返済を猶予すること(3)就職活動の早期化・長期化を改め、学業と両立できるように違反企業への罰則などをふくむ実効性あるルールをつくること―などを求めています。

 参加した学生は、それぞれ思いを語りました。奨学金を利用したいが、利子がつくため利用するか迷っている愛知県の私立大1年生は、親がリストラにあって進学をあきらめた友達、経済面で予備校に通えない友達がいる、と話しました。

 学内で約70人からアンケートを取った東京の私立大4年生は、生活費や学費のために週に4、5日アルバイトをして授業中に寝てしまい、何のために大学に来ているかわからない、という学生が多くいたと紹介しました。

 就職活動中の4年生は就活を3年生の10月から始めているとのべ、試験と企業の選考会とが重なり、単位をあきらめるか、希望していた会社をあきらめるか、を迫られる状況があったと話しました。

 国会議員要請では日本共産党から、宮本岳志衆院議員(文部科学委員)、穀田恵二衆院議員が応対しました。





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