2010年5月22日(土)「しんぶん赤旗」

投開票所経費減は逆行

衆院政治倫理公選特 佐々木氏が政府を批判


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(写真)質問する佐々木憲昭議員=21日、衆院政治倫理選挙特別委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は21日、衆院政治倫理公職選挙法特別委員会で国政選挙等の執行経費基準法改定案に関して、コスト削減ありきで選挙の投開票所経費の大幅な削減を迫っていることを厳しく批判しました。

 原口一博総務相は、「開票作業の正確性はもとより、選挙の執行についてはその全般にいろうのないように万全を期すことが極めて重要だ。コスト追求ありきではいけない」としつつ、「無駄の見直しは必要でご理解いただきたい」と答えました。

 同法は、国政選挙の施行に必要な地方公共団体への委託費の基準を定めています。今回の改定では、投票所と開票所の経費を大幅に減らし全体で約80億円を削減しようとしています。民主党政権が行う「事業仕分け」での評価を反映させたもの。

 佐々木氏は、「『事業仕分け』の議論で『経費削減のためには、投開票の時間を削減すべきだ』という乱暴で本末転倒な意見まであった。コスト削減を強調しすぎるとマイナスの方が大きい。削るなら政党助成金の減額だ。各党の毎年の積み残しを返納させるべきだ」と強調しました。

 原口総務相は、「政党助成金について残ったものをどうするかは省内で検討してみたい」としました。

 佐々木氏は「投票所・開票所経費の大幅削減は民主主義の根幹である選挙の公正性・公平性が担保できるのか不安を覚える」と指摘しました。





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