2010年5月13日(木)「しんぶん赤旗」

公正な医療事故調を

遺族ら国会内で集会

小池氏あいさつ


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(写真)「1日も早く調査機関の設立を」とのべる永井代表(奥中央)=12日、国会内

 「患者の視点で医療安全を考える連絡協議会」は12日、中立・公正な医療事故調査機関の設立を求めて国会内で集会を開きました。医療事故で家族を亡くした遺族ら80人が参加しました。

 同協議会の永井裕之代表は、「医療事故の原因究明と再発防止のためには第三者機関が必要。国会で議論し、一日も早く設立してほしい」とのべました。

 各団体の代表や遺族が発言。「医療情報の公開・開示を求める市民の会」の勝村久司世話人は「家族は、事故を起こした病院をうらむのでなく、いい病院になってほしいと考えます。そのスタートが原因究明。病院がすぐ事故を届け出られるシステムを」とのべました。

 「陣痛促進剤による被害を考える会」の赤羽幸生さんは、「組織や地位のために医師がミスを報告しにくい現状があります。調査機関は、医療従事者にとっても支えになるものだと確信します」と発言。父親を医療事故で亡くした女性は「医療従事者一人ひとりの良心を生かすためのシステムが調査機関。議論を重ねて早く設立してほしい」と訴えました。

 共産、民主、社民、自民などの各党国会議員が出席。日本共産党の小池晃参院議員・政策委員長は、共産党が第三者機関の設立を主張してきたことにふれ、「病院の内部調査だけでなく公正・中立な第三者機関が必要。国会での議論が止まっていることは重大です。前政権時にまとめられた法案大綱などを土台に超党派で合意をつくりたい」とのべました。





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