2010年4月26日(月)「しんぶん赤旗」

「子どもの貧困」なくせ

全国ネット結成

　「２０１０年を子どもの貧困解決元年に」と２５日、「なくそう！子どもの貧困」全国ネットワークが結成されました。東京都内で開かれた設立シンポジウムには全国各地から福祉・教育・医療の現場で子どもの貧困に向きあってきた関係者や学生ら３７０人が集まりました。

　宇都宮健児日本弁護士連合会会長がかけつけ、「子どもの貧困の解決はあらゆる貧困問題の解決の糸口」とあいさつしました。

　貧困率がもっとも高い沖縄県の実態の報告に続いて、４人のパネリストが発言。病院を退院しても行き場がない赤ちゃんの問題や、どの職員よりも長く保育園にいる子どもなど深刻な事例が語られ、「公的保育制度の堅持・拡充」「給食費を含む教育費の無償化」「社会的養護のケアの基準の策定・徹底」などを提言しました。

　フリースクール、朝鮮学校、定時制高校の子どもたちや自立援助ホームの職員が、公立高校の無償化をめぐって、「お金の心配なくどこでも学べるように」と訴えました。

　同ネットワークは、「子どもの貧困のない社会、子どもの貧困を放置しない社会を」めざし、「その要となり、つながりをつくり広げる場、発信していく場になる」宣言を採択しました。

　日本共産党の小池晃参院議員のメッセージが紹介されました。

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