2010年4月21日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長が訪米

30日から来月8日まで


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(写真)記者会見する志位和夫委員長(中)、緒方靖夫副委員長(右)、笠井亮議員(左)=20日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、自身を団長とした党代表団が30日から5月8日までの日程で米国を訪問すると発表しました。

 今回の訪問の目的は、5月3日からニューヨークの国連本部で開催されるNPT(核不拡散条約)再検討会議に参加・傍聴するとともに、主催する国連関係者、参加する各国代表団と会談し、再検討会議が「核兵器のない世界」にむけた成果をおさめるよう、党として要請と意見交換を行うことにあります。

 また、NPT再検討会議開会前日の2日に、世界の草の根の反核・平和運動組織が取り組む「核兵器のない世界」のための国際行動に参加し、ともにパレードし、反核・平和運動との交流と連帯をはかることも訪問の重要な目的です。

 志位氏は、今回のNPT再検討会議について、「『核兵器のない世界』をめざす流れが新たな広がりを示すなかで開かれる、歴史上、きわめて重要な意義を持つもの」と指摘。その上で、今回の再検討会議が、2000年の再検討会議で合意された「自国の核兵器廃絶を達成するという全核保有国の明確な約束」、「適切な限り早期における、自国核兵器の完全廃絶にいたるプロセスへのすべての核保有国の参加」を再確認し、「核兵器廃絶への接近と実現への新たな一歩を踏み出す会議として成功することを強く願っている」と表明しました。

 とくに、核軍縮にむけた個々の部分的措置を前進させることと一体に、核兵器廃絶そのものを正面からの主題とした国際交渉を開始することが、「核兵器のない世界」に進むうえで、今、決定的に重要になっていると強調。「こうした立場で唯一の被爆国の政党として、被爆国の声を伝え、最大限の努力をはかりたい」と語りました。

 志位氏はまた、21日に、ルース駐日米国大使と会談し、さまざまな問題で意見交換することも明らかにしました。

 「日本共産党の党首として初の訪米か」と記者団に問われ、志位氏は、「国会議員団としてロッキード事件の調査団などを派遣したことはあるが、党首としては初めてだ」と答えました。


日本共産党の米国訪問団

【団長】

 志位和夫 幹部会委員長・衆議院議員

【副団長】

 緒方靖夫 幹部会副委員長・国際委員会責任者

【団員】

 笠井 亮 常任幹部会委員・国際委員会副責任者、衆議院議員

 森原公敏 幹部会委員・国際委員会事務局長

 井上哲士 中央委員・参議院議員

 川田忠明 中央委員・平和運動局長

 田川 実 准中央委員・書記局員・国際委員会委員

【随員】

 尾崎芙紀 国際局員

 林 行博 赤旗写真部員





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