2010年4月3日(土)「しんぶん赤旗」

障害ある子 学ぶ場整備を

日本共産党 教育条件改善を提案


 日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は2日、国会内で記者会見し、「障害のある子どもたちの教育条件を改善するための緊急提案」を発表しました。宮本岳志衆院議員(党国会議員団文部科学部会長)と藤森毅党文教委員会責任者が同席しました。(全文)


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(写真)記者会見する小池晃政策委員長(中央)、宮本岳志衆院議員(左)、藤森毅党文教委員会責任者=2日、国会内

 提案は小池氏らが特別支援学校(障害児学校)などを視察し、実情を聞いてまとめたものです。

 特別支援学校など特別な場で学ぶ子どもたちの数は、1999年の18万人から2009年には30万人に急増しています。しかし、必要な予算と人員は確保されず、教室が足りず廊下に教室をつくるなど、一刻も放置できない深刻な問題が全国で起きています。

 小池氏は「一つの教室の間をカーテンで仕切った教室があり、授業の声が筒抜けだった。極めて不十分な教育環境だ」と実態を告発。宮本氏はこうした実態を改めるために「一日も早く教室の増設をはかることが必要だ」と述べました。

 小池氏は「障害のある子どもたちの教育条件を改善することは、障害のない子どもたちに丁寧な教育をすすめるうえでも大事だ」とし、「障害児教育にかかわる父母や教職員、幅広い国民のなかに訴えて実現をはかりたい」と表明しました。

 緊急提案は(1)特別支援学校の教室・教員不足の解消などの条件整備をすすめる(2)特別支援学級(障害児学級)の抜本的な拡充をすすめる(3)通級指導教室の条件整備を抜本的に強化する(4)「30人学級」化など、十分な教育をすすめるための条件を整備する(5)国連の「障害者権利条約」を批准し、障害のある子どもたちの教育条件の改善を国際的水準を踏まえてすすめる―の五つの柱で構成されています。





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