2010年3月22日(月)「しんぶん赤旗」

米軍は撤退を

イラク開戦7年 全米団体などデモ


 米国でイラク戦争開始から7周年となる20日、ホワイトハウス北側にあるラファイエット広場で、米国などの外国軍のイラク、アフガンからの撤退を求め、占領に反対する集会があり、全米各地から反戦兵士団体や女性・学生団体などの代表が参加しました。集会後、参加者はワシントン中心部をデモ行進しました。(ワシントン=西村央)


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(写真)20日、戦争ではなく雇用、教育をと訴えるプラカードが林立する集会=ワシントン(西村央撮影)

 約3000人で埋まったラファイエット広場には、「戦争ではなく雇用と教育を」などと書かれたプラカードが林立。シカゴから駆けつけた学生のアナ・サントヨさんは「この7年、イラクやアフガンの民衆が殺され、米国の若い兵士も5000人以上が命を落としている。ホワイトハウスの目の前で戦争やめよと訴えたくて、仲間40人と参加しました」と語ります。

 ニューヨーク州から参加したマーサ・マッカロルさん(73)は「戦争は犯罪的だ。モラルに反し、違法」と語り、イエメンを含め、イラク、アフガン、パキスタンでの米国が関与している爆撃の中止を要求しました。

 バージニア州出身兵士のイラクとアフガンでの死者158人の顔写真と氏名を張った横断幕を持参した「平和のための退役軍人会」のトミー・テオリスさん(40)は、「あらゆる戦争に共通しているのは資金と資源の浪費だ」と語りました。

 広場内に設けられた演壇では、イスラム系団体、学生団体、女性団体などの代表が「戦争ではなく教育に予算を」「不当な占領の中止を」などと訴えました。



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