2010年3月19日(金)「しんぶん赤旗」

市議半減は民主主義壊す

共産党愛知県委がアピール

名古屋


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(写真)記者会見する(左から)わしの恵子、田口一登両市議=18日、名古屋市役所

 日本共産党のわしの恵子名古屋市議団長と田口一登市議は18日、名古屋市役所で記者会見し、「憲法にそむく『名古屋市議半減』に反対し、民主主義をまもりましょう」と市民に訴える愛知県委員会のアピール(全文)を発表しました。

 河村たかし市長は今議会に、議員定数を現行の75から38に半減し、16選挙区のうち過半数の9区を定数1ないし2にする条例案を議会に提出。市民から「市長の独裁につながる」と批判の声が上がっています。

 アピールは、自治体の「二元代表制」は市長と議会が「おたがいの独断や暴走を防ぐという民主主義の仕組み」であり「全国の市長や議会の共通認識であり、守るべきルール」と強調。議員半減は「憲法が定める地方自治の仕組みと議会の役割を根本から否定する」ものだと批判しています。

 アピールはまた、小選挙区化は「市民の多様な意見や要望、市政へのさまざまな立場からの批判の声が届かない議会」になると指摘。市立病院や保育園の統廃合・民営化、自動車図書館の廃止など市民犠牲の市政をさらに押しつけていくため、議会は邪魔だとばかりに出してきたのが「市議半減」案だとして、「いまこそ、立場の違いをこえて、『市議半減』に反対する一点で共同して声をあげ、民主主義の破壊をくいとめよう」と呼びかけています。



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