2010年3月18日(木)「しんぶん赤旗」
入植地拡大をやめよ
イスラエルに抗議
大規模衝突 百数十人負傷
東エルサレム
【カイロ=松本眞志】イスラエルが相次いで明らかにしたヨルダン川西岸地区でのユダヤ文化遺産修復構想やユダヤ人入植地での新住居1600戸建設計画にパレスチナ側が怒りを募らせる中、東エルサレムで16日、イスラエル警察とパレスチナ住民の間で大規模な衝突が発生しました。
東エルサレムの衝突では双方の側で百数十人の負傷者が出たと伝えられます。衝突の直接的なきっかけとなったのは、15日に行われた旧市街にあるフルバ・ユダヤ教会(シナゴーグ)での復活式典です。
占領地であり、イスラム教の聖域でもある地域に建立された同教会での宗教行事は、近接するアルアクサ・モスク(イスラム教の礼拝所)でのイスラム教徒の礼拝に対する規制とも重なり、住民側を挑発しました。
互いに対立するイスラム武装抵抗組織ハマスとパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハは、この問題では共同してイスラエル側を批判。ハマスのメシャル政治局長は16日を「怒りの日」として、パレスチナ住民に抵抗を呼びかけました。
イスラエル当局は、ハマスが抗議行動を呼びかけた直後に警官3000人を配置。抗議行動に立ち上がったパレスチナ住民数百人のデモ隊に対し、ゴム弾や催涙(さいるい)弾を撃ち込みました。住民側も一部の若者を中心に石を投げたりタイヤを燃やすなど対応をエスカレートさせています。
当局はこれまでに住民60人以上を逮捕したと公表。弾圧で負傷した住民側の15人が重傷とされています。

