2010年3月14日(日)「しんぶん赤旗」

官製ワーキングプアなくせ

全労連 集会で実態報告


 全労連公務部会、非正規センターは13日、東京都内で「これでいいのか公務・公共サービス なくせ『官製ワーキングプア』!告発集会」を開催し、85人が参加しました。

 主催者あいさつした公務部会の山口隆代表委員は、非正規労働者が増加し、国民全体に奉仕する公務労働の質が低下していると指摘。「国民・住民にとっての公務・公共サービスはどうあるべきか、社会問題にしないといけない」と語りました。

 問題提起した蟹澤昭三事務局次長は、「構造改革」路線における総人件費削減政策で、正規職員が必要にもかかわらず劣悪な労働条件の臨時・非常勤職員らにゆだねられたと批判しました。

 実態報告では、「国交省の車両管理業務で一般競争入札となり、月7〜8万円引き下がり、年収200万円を割った。この2年間で180万円の減収だ」(建交労日本総合サービス宮城分会)、「指定管理者制度を導入された図書館の館長をしたが、残業が多いからと解雇された。会社はいかに利益を確保するかを考えるが、残業しなければサービスは維持できない」(東京公務公共一般)「臨時教員をしているが、1日5時間で時給は1210円。生活保護を受けている」(埼玉県臨時教職員制度の改善をすすめる会)と、深刻な実態が語られました。



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