2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」

温暖化対策 公約守れ

環境NGO このままでは骨抜き

国会内集会


 政府が12日にも閣議決定しようとしている「地球温暖化対策基本法案」にたいして、200以上の環境・市民団体が「このままでは公約違反だ!」と10日、東京・参院議員会館で緊急集会を開き、温暖化防止に実効ある法律をつくるように要請しました。

 集会をよびかけたのは、2020年に温室効果ガス排出の30%削減を目標に掲げた気候保護法(仮称)制定を求めている「メークザルールキャンペーン実行委員会」。実行委員会事務局長の平田仁子さんらが、田島一成・環境副大臣に、全国200以上の環境・市民団体の声、意見書を決議した123地方議会の声、約35万3600人の請願署名の声を聞いて、公約を守り、実効ある法律をつくるよう、要請書で手渡しました。

 政府が検討している最終案について、環境NGOのメンバーが、官僚・産業界・一部の労働組合の巻き返しで骨抜きにされていると批判しました。鳩山首相が公約した25%削減目標も他国が動くまで条文凍結し、実質的に上限枠のない「排出量取引制度」とされ、原発・石炭火力の推進で自然エネルギー導入目標も弱体化されていることなどの問題点を指摘。削減目標の条件づけをやめ、排出量取引も上限枠のある総量規制とすることや、原発推進・利用を盛り込まないよう訴えました。

 請願署名を受け取った日本共産党の吉井英勝衆院議員は「いま国民と財界の間で、つばぜり合いをしている。国が財界に向かってきっぱりものをいえるかどうかが大事だ。みなさんといっしょに実効あるものを求めていきたい」と決意を表明しました。



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