2010年3月1日(月)「しんぶん赤旗」

春闘要求実現めざす

金属労働者が集会


 JMIU(全日本金属情報機器労働組合)など金属産業の労働組合でつくる実行委員会の主催で、春闘要求の実現をめざす集会が28日、神戸市と浜松市で開かれました。賃上げや安定した雇用などを求め、「国民の生活向上こそが景気回復の道だ」と訴えました。

 神戸市の西日本集会には約1000人、浜松市の東海集会に約200人が参加しました。

 「貯金を取り崩した1年でした」。西日本集会の壇上で、2人の子どもを育てる女性(42)は家計簿の実態を告発しました。会社は賃金カットと一時帰休によって黒字に転じる見通し。「毎年2000円程度の賃上げでは消費が伸びず、景気回復するはずがない。春闘で私の暮らしも黒字にするよう頑張る」と語りました。

 昨年末、従業員の2割削減を提案された明治機械支部(岡山)。「整理解雇の撤回など合意を勝ち取った」との報告に、会場から拍手が起きました。田辺秀章委員長は、「積極的に再建策を示していく」とのべました。

 正社員化を求める光洋シーリングテクノ関連支部や日本トムソン支部の青年が決意表明。

 委託労働者の権利確立をめざすビクターアフターサービス分会など各地のたたかいが報告されました。

 あいさつした龍田幸彦実行委員長(ダイハツディーゼル労組委員長)は、労働者の生活を守るのが企業の社会的責任だと強調。「生活と雇用の安心、企業の将来展望のため、最後までたたかい抜こう」と訴えました。

 「正社員の共働きでも生活はぎりぎりです」と話すのは、2月に結婚したという日酸TANAKA支部(長野)の男性(30)。「残業代をあてにせず、安心して生活できる賃金にしたい」と語りました。

 集会後、JR三宮駅前をパレード。「はき出せ 大企業のため込み利益」などと書いた紙を掲げてアピールしました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp