2010年2月6日(土)「しんぶん赤旗」

清瀬・八王子の都立小児病院

今月中旬 外来終了へ


 東京都が都立清瀬小児病院(清瀬市)と都立八王子小児病院(八王子市)の外来を今月中旬までに原則として終了する方針で準備を進めていることが明らかになりました。統廃合先の小児総合医療センター(府中市)は3月1日オープンのため、都の小児医療に約半月の空白期間が生まれることになります。

 都は病院存続を求める都民の声を無視し、3小児病院の廃止日を3月16日とすることを昨年末の公報で公布しました。清瀬小児病院によれば同院は初診の外来を1月末に中止し、再診患者の診療も原則として12日に終了します。15日以降は「やむをえない患者」だけ診療します。入院は8病棟中6棟を閉鎖。入院患者37人(5日現在)は転院などで「減らす努力」をし、残りは28日に新センターに移送して病院機能を停止する構えです。

 八王子小児病院は昨年12月末に初診外来を中止しました。再診の患者には担当医師から説明し2月第3週に診療を終え、3月7日に閉院するといいます。

 また小児精神の都立梅ケ丘病院は初診、再診とも2月下旬に外来を終了。入院は8病棟中4棟を閉鎖し残る患者を3月6日に新センターに移送し医療を終えるとしています。

地域の医療に都は責任持て

 都立清瀬小児病院を守る会の畠山真副会長の話 都民の声を無視し廃止を強行する姿勢は許せません。廃止後の受け皿も整わず、遠く離れた移転先の府中すらオープンしていない。たとえばいまインフルエンザの重症患者が出たらどうなるのか。子どもの命にかかわります。いまこの瞬間も、3月以降も、都は都立小児が地域で支えている医療に責任を持つべきです。



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