2010年1月29日(金)「しんぶん赤旗」

9億人飲み水不足

シンポ “日本の依存”に警鐘


 「地球上の水問題の解決を目指して」と題したシンポジウム(主催・日本水フォーラム)が28日、東京都内でひらかれ、世界に約9億人が安全な飲料水を手にいれることができない一方、日本も食料、木材、衣料の輸入を通じて膨大な水を世界に依存していることに警鐘がならされました。

 アジア・太平洋水フォーラム副議長のラビ・ナラヤナン氏ら途上国の水・衛生設備の普及に努める海外の専門家らとのパネルディスカッションで、日本水フォーラムの戸野原芳恵マネージャーらが、「世界の人口の13%が安全な飲み水にアクセスできず、世界の人口の38%の25億人がトイレなど衛生設備を利用できない」と紹介。水資源の大切さを若者や、子どもといっしょに考えるさまざまな取り組みをつづけてきた体験などを報告しました。

 日本水フォーラムは、国連世界水発展報告書によると、今世紀半ばまでに、最悪の場合で60カ国70億人が、最善の場合でも48カ国20億人が水不足に直面することになると予測されています。



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