2010年1月22日(金)「しんぶん赤旗」

温室ガス削減目標

提出期限に柔軟対応

デブア事務局長が表明


 【ロンドン=小玉純一】国連気候変動枠組み条約のデブア事務局長は20日、ドイツのボンで会見し、温室効果ガス排出抑制と削減について各国が条約事務局に目標値や行動計画を提出する1月末の期限を「柔軟」にする考えを示しました。

 提出期限は、12月にコペンハーゲンで開いた国連気候変動条約第15回締約国会議(COP15)が、「留意する」と決めた「コペンハーゲン合意」で言及されたもの。先進国は中期削減目標、途上国は抑制・削減の行動計画を提出します。デブア氏は「すべての国が期限に間に合うとは思わない」「期限後も『コペンハーゲン合意』に参画していける」と述べました。

 デブア氏は「コペンハーゲン合意」について「各国首脳クラスが広く支持した政治的道具」であり、「残された問題の解決へ役立つ」ものと指摘しました。

 デブア氏は、米国の上院補選での民主党候補敗北について問われ、「米国の政治的展開で気候変動の課題が9年前に戻ることはないだろう」と指摘。オバマ米大統領のCOP15での約束は「米国政府の国際社会への責任だ」と述べました。



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