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2010年1月17日(日)「しんぶん赤旗」

主張

第25回党大会

国民と新たな政治を探求して


 日本共産党の第25回党大会が、決議などを採択し閉幕しました。

 国民が昨年の総選挙で自公政権に終止符を打ち、その後発足した民主党中心の政権にも短い期間に不満を募らせているなかで、どうすれば日本の政治をさらに一歩進めることができるか、注目が集まるなかでの大会です。大会は、国民の切実な願いによりそいながら、国民とともに新しい政治を探求し、「異常な対米従属」と「財界・大企業の横暴な支配」を正して「国民が主人公」の政治に進んでいく方針を打ち出しました。

政権交代後の新しい情勢

 「自民党の重しがなくなったら、農協など保守層との対話が広がっている」「基地問題での民主党政権の迷走はひどい。無条件返還を求める日本共産党への期待が広がっている」―大会での報告とともに、代議員の討論などで、自公政権を退場させた新しい「過渡的な情勢」についての確信と、政治をさらに前進させたい、そのためには日本共産党に頑張ってほしいという期待が、全国に広がっていることが浮き彫りにされました。

 自公政権の退場自体が、日本の政治に新しい状況を広げているという実感は、全国共通です。従来自民党の支持基盤といわれた、農業団体や医師会などとの交流が全国に広がっています。日本共産党の大会に初めて全国農業協同組合中央会の代表が出席し、あいさつしたことも注目されました。

 労働者派遣法の抜本改正や農産物の輸入自由化問題、沖縄の米軍基地問題などで、民主党政権が国民の願いに応えていないという批判も高まっています。大会では沖縄の代議員が、米軍普天間基地の「移設条件付き返還」に固執する鳩山内閣を批判し、「沖縄と本土の一体のたたかいで勝利の展望が見えてくる」と発言して、連帯の拍手に包まれました。

 志位和夫委員長は大会への報告で、国民の要求から出発し新しい政治をともに探求すること、そのために日本共産党が果たすべき任務、新しい情勢のもとで保守層を含む国民的共同を広げていくことが「国民が主人公」の新しい政治を切り開いていくという展望を浮き彫りにしました。そのために今年夏の参院選で勝利し、中期的展望に立つ「成長・発展目標」に取り組み、今年からの2010年代を「党躍進の時代」にするとの壮大な方針を明らかにしました。

 大会での討論は、「やるべきことをやり、勝つべくして勝つ」と、報告での提起に積極的に応えるものでした。とりわけ、「自己責任」論などの攻撃とたたかいながら、自らも学び成長し、仲間を増やしている青年・学生党員の初々しい発言は、共感と感銘を呼びました。

 CS通信やインターネット中継で視聴し、「電気が体を走るような感動を覚えた」など共感の声が全国から相次いだのも特徴です。

参院選勝利の跳躍台に

 大会では今年夏の参院選挙をたたかう5人の比例代表候補と、沖縄を除く46人の選挙区候補が紹介され力強く決意を表明しました。

 日本共産党の大会の成功は、小沢一郎幹事長の元秘書らの逮捕で衝撃を免れなかった、民主党大会とは対照的です。大会を「参院選勝利をめざす総決起の跳躍台」(志位委員長)として、「全国は一つ」の立場を貫き、その勝利のため力を尽くそうではありませんか。



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