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2010年1月11日(月)「しんぶん赤旗」

青年就職支援を拡充

職業訓練など機会提供

失業率改善 12%→6.7%

ボリビア


 【メキシコ市=菅原啓】南米ボリビアのモラレス政権は9日、昨年から実施してきた青年就職支援プログラムを拡大・充実させる方針を発表しました。このプログラム「私の初めての仕事」は、低所得世帯の18〜24歳の青年に職業訓練などの機会を提供し、失業率の低下をはかることが目的です。


 労働省によると、(1)多様な職種での技術習得訓練(3カ月)(2)中小企業や公的機関での見習い訓練(3カ月)(3)職場への正式採用、または協同組合立ち上げなどによる起業―の3段階にわたっています。

 昨年は全国4都市で試験的な実施が行われ、約4500人が職業訓練を受けました。

 イジャネス労働副大臣は、今年度はこのプログラムに国庫から1100万ボリビアノ(約1億4000万円)の予算を投入し、これにスペインの援助機関や世界銀行からの資金援助を加えて、昨年の2倍を超える1万人の青年に就職先を提供する目標を明らかにしました。

 労働省はさらに、今年度からの拡充策として、実施地域の全国化、昨年は対象外だった障害者や大学生にもこのプログラムへの応募資格を与える方針を示しています。

 昨年2月に制定されたボリビア憲法は、すべての市民が安定した尊厳ある仕事に就く権利を定めています(第46条)。

 モラレス政権は、この権利を保障するため、昨年だけで公共投資などで13万7000人の雇用を創出。労働省の発表では08年に12%だった失業率が1年間で6・7%まで低下しています。



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