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2009年12月24日(木)「しんぶん赤旗」

資生堂に女性怒る

東京で座り込み「派遣切り許せぬ」


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(写真)通行人などの激励に笑顔でこたえる、解雇撤回を求めて座り込むアンフィニの労働者と支援の人たち=23日、東京・新橋駅前

 「女性を美しくする化粧品会社が、女性労働者を派遣切りするのは許せない」。資生堂の鎌倉工場で長年働いていたのに、一方的に中途解約や雇い止めにされた派遣労働者が23日、東京・銀座の資生堂パーラー前と新橋駅前に座り込み、労働者を職場に戻せと訴えました。

 クリスマス直前の買い物客でにぎわう銀座に、派遣切りとたたかう全労連・全国一般アンフィニ分会の組合員と支援者ら100人が集まり、沿道からも「頑張って」と声がかかりました。

 高級口紅のラインリーダーだった池田和代分会長(53)は、「資生堂は『一瞬も一生も美しく』と宣伝しているのに、私たちを一瞬で切り捨て、一生苦しめている。現場復帰できるまでたたかいます」と決意表明しました。

 資生堂で3年7カ月働いていた女性組合員(38)は、5歳の子どもと一緒に参加。「プレゼントに絵本を買ってあげたかったのにできません。私たちの権利を返してください」と訴えました。

 柴田真佐子全労連副議長は「女性の化粧品メーカーとして世界的に有名な資生堂が、女性を使い捨てにするのは許せません」と述べました。

 大木寿全労連・全国一般委員長は、「資生堂は今年3月期で純利益194億円を計上、株主配当は201億円にのぼる。雇用を守る社会的責任を果たすべきだ」と強調しました。

 組合員らは、資生堂に職場復帰を要請。パーラー店長が応対し、「社長に伝える」と答えました。



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