共産党が健全与党になる展望聞かせて

塾生と穀田さん真剣談議

咢堂塾で講義

　「日本共産党が健全与党になる展望を聞かせてほしい」。こんな質問もでました。日本共産党の穀田恵二国対委員長は５日、尾崎行雄記念財団が開く「咢堂（がくどう）塾」に講師で招かれ、「日本政治の課題と展望」をテーマに講義しました。

　尾崎行雄の号・咢堂からとった同塾で穀田氏が講師を務めるのは３回目。穀田氏は、昨年亡くなった塾創設者で行雄の三女・相馬雪香さんとの生前の親交に触れつつ、現行憲法制定を歓迎した尾崎精神にも言及し、約２時間講義。労働者派遣法、後期高齢者医療制度、米軍普天間基地など焦点の政治課題にたいして「建設的野党」の立場から日本共産党がどのような考え方で対応しているかをわかりやすく解説し、「政治は国民の声で動くという原点に立って、その見地から内外の政治課題に対応している｣と述べました｡

　冒頭の問いかけに対して穀田氏は「単独政権ではなく、共同できる政党がみんなで協力して政権を実現する展望を日本共産党は綱領のなかの政権構想で示している。『ルールある経済社会』と『核のない世界』という目標は矛盾なく国民に受け入れられる可能性がある。日本共産党が『健全な与党』として活躍できる日は遠くない｣と答えました｡

　塾生からは「経済危機で大企業も苦しいのでは」「連合との協力関係はあるのか」「民主党がいう『国会改革』をどう受け止めているか」「京都で日本共産党が強いのはなぜ」などの活発な問いが出され、穀田氏は一つ一つに丁寧に応答しました。