2009年12月4日(金)「しんぶん赤旗」
決算が不認定
都議会委
共産党、大型開発を批判
東京都の2008年度一般会計決算について都議会各会計決算特別委員会は3日、日本共産党、民主党、生活者ネット・みらいが認定に反対し、自民、公明両党が認定し可否同数となり、委員長(民主党)決裁で不認定としました。都議会局によれば都の決算が不認定になったのは記録が確認できる1947年度以降で初めてです。
委員会は当初2日に開かれる予定でしたが、自民党が「決算認定は計算間違いの有無や予算執行が支出命令通りかを見るもの。他の地方議会では全会一致の不認定しかない」と主張し、不認定に反発。公明党も同調して委員会は空転しました。
採決に先立ち日本共産党のたぞえ民夫都議は08年度決算の不認定について大型開発や2016年オリンピック招致にからむ不要不急の事業にばく大な税金をつぎ込み、福祉や教育を切り詰め巨額の使い残しを出したと述べました。決算認定について「各会派・議員の判断の結果、多数決で決まるもの」と述べ、審議や意見表明をへた決算の採決は当然だと指摘しました。
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