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2009年11月26日(木)「しんぶん赤旗」

中小企業金融

政府系も対応冷たい

佐々木議員 担当相“改善させる”


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(写真)質問する佐々木憲昭議員=25日、衆院財務金融委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は25日の衆院財務金融委員会で、資金繰りに苦しむ中小企業に対して大手銀行が貸し渋りを行い、政府系金融機関も冷たい対応をしている問題で政府の姿勢をただしました。

 佐々木氏は、三菱東京UFJ、みずほ、三井住友の三大メガバンクの中小向け貸出額がこの1年で4兆円も減ったと指摘。「中小への資金供給は本来的役割だとみずほグループ社長自らいいながら、実際は貸し渋り・貸しはがしが続いている」と告発しました。

 亀井静香金融・郵政改革担当相は、「指摘の通り、中小企業金融に対する責任は大きいのにメガバンクがこういう状況なのは残念。努力を促したい」と答弁。佐々木氏は、銀行に貸出額の目標と計画を明らかにさせるべきだとのべました。

 さらに、中小企業の駆け込み寺となるべき政策金融公庫が、「経営改善計画をつくり、受注先を新規開拓しても『貸せない』の一点張り」(広島県福山市の解体業者)「新規融資を七つも理由をつけて断られた。一つひとつクリアしていると説明しても聞いてもらえなかった」(同市の設計士)など、冷たい対応でコンサルティング機能も果たしていないことを具体的に示し、改善を強く求めました。

 亀井担当相は、「公庫の役割は民間以上に重要だ。経産相とも緊密に連絡、協議して改善させていく。こうしたモラルハザードが起きているのは悲しいことだ。徹底して鍛えなおさねばならない」とのべました。



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