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2009年11月25日(水)「しんぶん赤旗」

温室ガス

削減目標 米が提示へ

COP15で 政府高官が表明


 米政府高官は23日、米国としての温室効果ガスの削減目標を、コペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で提示する考えを示しました。具体的な数字は「今後数日の間」(政府高官)に明らかにすると述べました。ロイター通信が伝えました。


 COP15(12月7日〜18日)では、地球温暖化対策の次期枠組み合意を目指しています。とくに先進国が野心的な20年までの温室効果ガス削減目標(中期目標)を持つことが焦点の一つになっています。しかし、先進国の中で米国だけが中期目標を示しておらず、COP15の成功を危ぶむ声もあがっていました。

 米政府高官は「(交渉から)出て行くことも、(米議会で決まる)法律と調和しないものになることも望んでいない」と述べ、削減目標は、米議会で審議、通過した法案を考慮したものとなる考えを示しました。

 米下院では、20年までに05年比で17%削減する対策法案が可決されています。一方、上院では20%削減する法案が審議中ですが、本会議での採択には来春までかかるとみられています。

 米高官は、COP15にオバマ米大統領が参加するのかどうかについても、近く明らかにする考えも示しました。



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