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2009年11月16日(月)「しんぶん赤旗」

ダム影響 細る海岸砂浜

穀田議員ら調査

浜松


写真

(写真)海岸侵食で砂浜が縮小する中田島砂丘の状況を調査する穀田氏(左から3人目)=14日、静岡県浜松市

 日本共産党の穀田恵二衆院議員や平賀高成静岡県党国政事務所長、浜松市議団は14日、静岡県浜松市を流れる天竜川のダムと海岸の調査をしました。既存ダムがもたらす弊害を検証しようと、再編計画が進む佐久間ダムや海岸侵食が進む河口付近の中田島砂丘を視察し、地元住民の意見を聞きました。

 諏訪湖を源流とする天竜川では、建設されたダムが土砂を堆積(たいせき)させ、遠州灘への排出をせき止めたことから、砂浜の浸食が深刻化しています。そのため、ダム周辺に土砂排出のためのトンネルを通すなど再開発事業が進められてきました。

 一行は、土砂堆積の進む佐久間ダムや秋葉ダム、船明(ふなぎら)ダムを視察。アユの放流などに取り組む天竜川漁業協同組合(秋山雄司組合長)を訪問しました。秋山組合長は、ダム再編事業の影響について「土砂を流すのはいいが、シルト粘土で濁り固まりやすい。アユなどが育つ、いい環境にはならない」と憂慮していました。

 一行はまた、河口の海岸にある中田島砂丘で、砂浜がえぐられ縮小する海岸侵食の現状を視察し、「海岸侵食災害より住民を守る会」(鈴木利幸会長)と懇談しました。

 穀田氏は調査後、「ダムをいったんつくってしまえば、孫子の代まで流域住民や環境に悪影響を与える。海岸侵食は国土の収縮でもある。こうしたマイナス影響も加味してダム事業を見直すべきだ」と述べました。



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