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2009年11月6日(金)「しんぶん赤旗」

基地なくす本質議論を

ビナードさん 澤地さん講演

大分で九条の会


 「九条の会」は5日、大分県別府市のビーコンプラザで第7回憲法セミナー「憲法9条の輝きを日本に世界に」を開きました。600人が参加しました。

 詩人のアーサー・ビナードさんと「九条の会」の呼びかけ人の一人で作家の澤地久枝さんが講演し、参加者の質問にも答えました。

 ビナードさんは、沖縄普天間基地移設をめぐる日本政府の対応が「アメリカをいら立たせている」と日本のマスメディアが報じているが、「この問題を気にしているのは、米軍と政府の一部と軍産複合体だけだ」と指摘。

 一方、アメリカではアフガニスタン戦争で「どのぐらい増派するか」という議論しかメディアに出てこないとし、「(日本の)米軍基地をなくす、アフガンから米軍は早期に撤退する、それしかない。メディアから隠された本質的な議論に引き戻す市民の圧力が必要」だと語りかけました。

 澤地さんは、「戦争から得られるものは何もないという人類の究極の理想は、エッセンスとして日本国憲法の中にある」と強調。歌手の沢田研二さんが「9条を救おう」という内容の歌をつくり歌っていることも紹介して、「『九条の会』も広がり、日本の社会は変わってきた。みんなの気持ちの底にそういう気持ちが眠っているかもしれない。それを揺さぶっていくのは私たちの仕事。そこに希望はある」と語りかけました。

 「どうすれば若い世代に運動を広げられるか」という参加者の質問にビナードさんは、「大事なことは、憲法が僕らを守っているということを、『ネットカフェ難民』をはじめ基本的人権を踏みにじられた若い人に分かってもらうこと」だと答えました。



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