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2009年10月24日(土)「しんぶん赤旗」

米軍普天間基地

外相「県外移設ない」

方針転換の発言


 岡田克也外相は23日夕の記者会見で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先について「県外は事実上選択肢として考えられない」と述べ、沖縄県外への移設は困難との認識を表明しました。岡田外相の発言は、「県外移設か国外移設」としてきた新政権の方針の重大な転換です。

 外相は「県外ということになれば(日米協議が長期化し)普天間の固定化につながりかねない」と弁明。日米合意に基づく名護市辺野古沖への新基地建設か、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案を軸に検討せざるを得ないとの認識も示しました。

 岡田外相は、ゲーツ米国防長官との会談(20日)で、同長官から辺野古沖への新基地建設を「唯一実現可能なものだ」と迫られていました。

 北沢俊美防衛相も同日、記者団に「県外移設は理想だが、難しいと言ってきた」と述べ、外相の見解に理解を示しました。


沖縄の願い理解をせず

 ヘリ基地反対協議会の大西照雄代表委員の話 民主党政権は、ゲーツ米国防長官のどう喝的な発言で「県外移設」の首を一気に引っ込めました。これが民主党の「対等平等な」対米関係なのか。沖縄県民の「基地のない平和な沖縄」の願いを民主党政権は、まったく理解していない。わたしたちは来月8日の「辺野古への新基地建設と県内移設反対の県民大会」を成功させ、名護市長選でも新基地反対の市長を必ず実現させます。



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