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2009年10月22日(木)「しんぶん赤旗」

ヒブワクチン 公費接種早く

新婦人、国会に署名提出


 新日本婦人の会(新婦人、高田公子会長)は21日、細菌性髄膜炎ワクチン(ヒブワクチン)の公費による定期接種化の早期実現を求める署名3万377人分を国会に提出し、衆議院第1議員会館内で集会を開きました。乳幼児を連れた母親など首都圏から会員が参加しました。

 日本共産党の小池晃、紙智子両参院議員、宮本岳志衆院議員が集会に参加し激励あいさつ、署名を受け取りました。

 高田会長があいさつし、全国的な在庫不足でワクチン接種を希望して来院したのに3カ月待つよう言われたことや必要な4回の接種の費用が計3万円と家計の負担となっていることをのべ、子どもの健やかな成長のため運動を積み上げていくことをよびかけました。

 東京都杉並区から1歳4カ月の娘と参加した母親(35)は「まだ接種をしていないし、行政から情報も届いていません。ワクチンだけでなく、保育園の待機児童解消や親の勤務時間短縮の義務化など、政治は子育てにやさしい社会をつくってほしい」と発言。神奈川県相模原市から7カ月の娘と来た母親(25)は、接種を受けるのに2カ月待ち、費用が1回8000円だったことを話しました。

 小池氏は、日本のワクチン行政の遅れやワクチン製造に消極的な国内大手製薬企業の姿勢を批判し、「お金がないということで接種せず、命を落とすことはあってはならないこと。社会の宝である子どもの命を守るのは政治の責任。経済力や住んでいる場所で左右されることがないよう、公費による定期接種化の実現へ全力を尽くしていく」とのべました。


 ヒブワクチン 脳を覆う膜の内側に細菌が入って起きる細菌性髄膜炎の主な原因菌がヘモフィルスインフルエンザb型で、その頭文字などから「ヒブ」とよばれます。この病気の予防にきわめて有効なのがヒブワクチンです。日本では年間約1000人の子どもがかかり、約5%が死亡、命が助かっても知的な障害や手足のまひなどの後遺症が残る場合があります。



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