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2009年9月30日(水)「しんぶん赤旗」

ドル基軸に大変化

途上国など目を向け体制見直しも

ゼーリック世銀総裁の講演


 【ワシントン=西村央】世界銀行のゼーリック総裁は28日、来月の国際通貨基金(IMF)と世銀総会を前にワシントン市内で講演し、第2次大戦後のドル基軸体制に変化が起きており、これを支えたブレトンウッズ体制の見直しも始まっていると述べました。

 ゼーリック氏は、「米国が、ドルが世界の基軸通貨としての地位を、当然維持すると考えるのは間違い」と指摘。「今後、ドルに代わる他の選択肢が増えるだろう」との見方を示しました。

 そしてユーロの準備通貨としての比重が高まること、中国が「元」の国際化の方向へ動いていること、IMFの特別引き出し権(SDR)利用が強まることなどを代替選択肢の可能性としてあげています。

 1944年に合意されたブレトンウッズ協定について、ゼーリック氏は「権力が少数の国に集中していた時代に44カ国によってつくられた」と説明。脱植民地化の大きな波は動き出したばかりで、途上国は歴史を動かす主体とはまだみられていなかったことをあげながら、「そうした時代は過ぎ去った。政治経済の新しい現実は、異なったシステムを要求している」と表明しました。

 先のピッツバーグでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融・経済サミット)で、これを経済協力の主たるフォーラムにしたことを評価しつつ、「この外側の国々の声を無視するわけにはいかない」と述べ、途上国、貧困国に広く目を向ける必要性に言及しました。

 ゼーリック氏はさらに、ブレトンウッズ体制見直しには、発足当時よりより多くの参加国があるとしながら、「次の大変動は今から始まっている」と述べています。


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