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2009年8月13日(木)「しんぶん赤旗」

「侵略正当化」の教科書

杉並区が再び採択

東京


 東京都杉並区の教育委員会は12日午後、2010年度から2年間、区立中学校で使う歴史教科書に、侵略戦争を正当化する「新しい歴史教科書をつくる会」が主導する扶桑社版を採択しました。区役所前では不採択を求める集会が開かれました。同区教委の扶桑社版採択は2005年に続き2回目。

 扶桑社版教科書は太平洋戦争を「大東亜戦争」と表記し「この戦争は『自存自衛』のための戦争」と記述するなど、事実をゆがめる内容になっています。

 5人の委員で構成する教育委員会の定例会では、安本ゆみ委員だけが「世界の歴史との関連で日本を見る視点が弱い、戦後史が少なすぎる、現場教師の異論もある」として「つくる会」教科書に反対しました。大蔵雄之助委員長は「現場教師全員の意見を聞いたのか」などと発言。多数決で採択しました。

父母・教師ら抗議集会

 東京都杉並区教育委員会(大蔵雄之助委員長)が12日、侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」編集の中学歴史教科書を2005年に続いて採択したことにたいし、同教科書の採択に反対する父母、教師、研究者らは同日夜、杉並区内で抗議集会を開きました。

 120人が参加。「採択の撤回、採択手続きのやり直しを要求する」との抗議文を大きな拍手で採択し、引き続き運動を広げていくことを確認しました。

 集会では区教委定例会を傍聴した5人が、定例会のもようを詳しく報告。「委員長は強圧的だった。1人を除いて委員が子どものことを真剣に考えているのか疑問に思った」などと感想をのべました。

 子どもと教科書全国ネット21の石山久男常任運営委員が「つくる会」教科書をめぐる最近の動向について講演しました。

 会場から「教員の意見を尊重する教科書採択制度となるよう世論に訴えたい」「世論を広げて2年後の『つくる会』教科書の採択は許さない」などの発言が相次ぎました。



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