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2009年7月24日(金)「しんぶん赤旗」

「6カ国協議復帰を」

ARF 北への意見相次ぐ


 【プーケット=井上歩】23日に当地で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)外相会合は、北朝鮮の核・ミサイル問題を主要議題の一つとして協議しました。会議では北朝鮮の6カ国協議復帰を求める意見が相次ぎました。

 会議には6カ国協議全参加国の日本、米国、中国、ロシア、韓国、北朝鮮の外相らが出席。北朝鮮からは朴根光(パク・クングァン)大使が参加しました。

 外交筋によると、会議では北朝鮮の6カ国協議復帰とともに、国連安保理の対北朝鮮制裁決議の順守を求める発言が多数ありました。

 北朝鮮の代表は「現在の状況はわれわれが望んだものではない」と述べ、核実験やミサイル発射は米国に追い込まれた結果だとの立場で米国を批判しました。米国が提起した包括的措置の新提案は議題にのぼらなかったといいます。

 クリントン米国務長官は23日の記者会見で、北朝鮮は非核化を受け入れる姿勢を示さなかったとして、「北朝鮮をかばう友人はいない。彼らに行き場はない」と述べました。

 日本の中曽根弘文外相は「拉致問題の解決も重要だ」と強調しました。

 会議での議論を受けて出されたタイのカシット外相の議長声明は、北朝鮮の核実験などを非難。一方で、「6カ国協議は既に終わっている」などとする北朝鮮側の言い分にも1項目を割きました。



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