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2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」

主張

日本共産党創立87周年

未来を見つめ、今を生き抜く


 東京都議選から衆院の解散・総選挙にかけてのあわただしい政局のなか、日本共産党はきょう、1922年7月15日の創立から87周年を迎えました。

 日本共産党は、侵略戦争に反対し経済不況など国民の苦難打開に取り組むとともに、「国民が主人公」の希望ある社会への道を切り開くことをめざして活動を始めました。いらい87年、多くの先輩たちの苦闘と開拓に支えられ、未来を見つめ、現在をたたかいぬいてきたことが、私たちの誇りです。

国民の苦難あるところ

 都議選の結果、日本共産党は残念ながら議席は後退しましたが、得票では前回を上回る70万票あまりを獲得し、2年前の参院選比例票との比較では他党が同水準か後退するなかで、日本共産党だけが貴重な前進を記録しました。これから迎える総選挙での前進へ足場を築いたものと確信します。

 87年にわたる日本共産党の足取りには、さまざまな困難や試練もありました。しかし日本共産党がそれに屈せず前進を続けることができたのは、未来を信じ、国民の立場にたってともに苦難の打開に取り組んできたからです。

 日本共産党は今、「国民の苦難あるところ日本共産党あり」との立党の精神を大いに発揮して、全国各地で深刻な経済危機・生活危機の打開に取り組んでいます。

 自公政府の「構造改革」路線のもと、昨年来の経済危機をきっかけに大企業がすすめた大規模な雇用破壊や、国民の命を脅かす社会保障の切り捨てに立ち向かい、国民とともにたたかいぬいています。政府に対策を求めるとともに、トヨタやキヤノン、日本経団連とも志位和夫委員長らを先頭に直談判しました。仕事も住まいも奪われ、困難を抱えた人々の相談にも全国各地で親身になってこたえ、「困ったときには日本共産党へ」が、国民やマスメディアの間でも、合言葉になっているほどです。

 平和の問題では、戦前の侵略戦争の時代に命がけで戦争反対の旗を掲げ続けた日本共産党の真価を発揮して、戦争反対と核兵器の廃絶に取り組んでいます。

 アメリカでオバマ大統領が誕生し、プラハでの演説で「核兵器のない世界」を目指すことを表明しました。日本共産党はこの演説を重視し、核兵器廃絶のための交渉実現を求める志位委員長の書簡を送り、米政府からも返事が届きました。先日の主要国首脳会議(G8サミット)でも「核兵器のない世界」を目指すと合意しました。

 世界が大きく動き出すなかで、日本共産党は、核兵器廃絶の実現に力を尽くします。

新しい政治実現のため

 日本共産党の先輩たちは戦前の野蛮な天皇制政府のもとでも、間違った戦争は必ず敗北する、「国民が主人公」の新しい社会がやがて実現するとの展望をもち、戦争反対、主権在民の旗を掲げつづけました。実際、その主張は、戦後の憲法のなかに実っています。

 日本の政治は今、長年の自民党の政治がいよいよ続けられなくなり、国民が新しい政治を探求する、新しい時代が一段と進行しています。都議選の結果はその一断面です。総選挙で日本共産党が前進することが新しい流れをさらに進めると確信します。その実現に向け、総選挙勝利へいっそう力を尽くそうではありませんか。


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