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2009年7月7日(火)「しんぶん赤旗」

新疆ウルムチで暴動

140人死亡・負傷は800人超

中国テレビ


地図

 【北京=山田俊英】中国国営中央テレビ(CCTV)によると、新疆ウイグル自治区政府は6日、区都ウルムチで5日起きた暴動で140人が死亡し、828人が負傷したと発表しました。すでに鎮圧したといいます。自治区政府のヌル・ベクリ主席は、外国からの指示を受けた民族分裂を狙う計画的犯行と断定しました。

 発表によると、6日正午ごろまでの集計で自動車261台が放火され、商店と住宅あわせて217軒が破壊されました。

 暴動は5日午後8時(日本時間同9時)ごろ、市中心部の人民広場、解放路などで発生しました。CCTVの映像では、若者の集団が警官隊や商店に投石し、路上で車両をひっくり返したほか、倒れた人に暴行を加えました。炎上する車や血を流して逃げまどう市民も映し出されました。

 ベクリ主席は地元テレビを通じて談話を発表し、先月広東省の玩具工場で起きた漢族とウイグル族労働者の間で起きた衝突事件を利用して、在米ウイグル人活動家ラビア・カーディル氏らの在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が国外から電話して扇動したと述べました。


 新疆ウイグル自治区 中国最西端の自治区。人口2000万人のうち少数民族が約60%を占め、最多のウイグル族は約45%です。ウイグル族は隣国カザフスタンなどにも住んでいます。ウイグルとは「団結」の意。多くがイスラム教徒です。


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