2009年6月21日(日)「しんぶん赤旗」

地域の小児病院守ろう

東京・多摩集い開く


 石原都政の病院つぶしから都立清瀬小児病院を守ろうと多摩の小児医療を考える集いが20日、東京都東久留米市内で開かれました。主催は清瀬小児病院を守る会。

 同会の小野幸子会長は「(都議会で)都立3小児病院の廃止条例案が可決されたが、7対6の小差にまで追い込んだのは、運動の成果。今後の都政は私たちの手で変えられる」と開会あいさつをしました。

 東京社会保障推進協議会の前沢淑子事務局長が講演。前沢氏は「国が医療費を抑制するためにとった政策で地域の医療崩壊が起こったが、医療の充実を求める地域の運動が、国を動かしている」とのべました。

 東京都は、清瀬小児病院移転後の北多摩北部地域における小児医療は、東村山市内の多摩北部医療センターが担うと説明しています。「守る会」の小山正子事務局長は、多摩北部医療センターの夜間救急の手伝いをする清瀬小児病院の先生が、「清瀬には夜間でも小児科の専門医が何人もいるが、ここでは自分一人だけ。万が一の場合を考えると心配だ」と話していたことを紹介。「清瀬小児病院を残し、小平市内の公立昭和病院と多摩北部医療センターと連携し、効果的に地域医療を担うことが求められる」と話しました。

 1歳の子どもを連れて参加した看護師(31)は「府中市までは通えず辞めると話す同僚もいる。電車やバスを乗り継いで1時間はかかるので、地域の人たちには利用しづらいのでは」と心配していました。

 日本共産党の畠山まこと北多摩4区都議予定候補も駆けつけました。



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