2009年6月21日(日)「しんぶん赤旗」

大阪で「憲法ミュージカル」

干潟の命表現

1100席が満席


写真

(写真)干潟の生き物にふんして命の輝きを表現する市民=20日、大阪市

 市民118人による「憲法ミュージカル2009ムツゴロウ・ラプソディ」が20日、大阪市の大阪厚生年金会館で初日を迎え、1100の客席が満席となりました。府内の弁護士が呼びかけ出演者を公募した取り組みで、昨年につづき2回目。憲法の「公共の福祉」を問いかけます。

 環境破壊の公共事業、諫早干拓(長崎県)によって命を奪われた干潟の生き物たちの声を出演者はダイナミックに表現。海を失った漁師とムツゴロウの間に連帯が生まれます。

 昨年6月、潮受け堤防の排水門開門を国に命じた(佐賀地裁)「よみがえれ! 有明海訴訟」の馬奈木昭雄弁護団長ら4人が長崎からかけつけ観劇しました。馬奈木氏は「自然の営みの中の命の大切さが表現されていて素晴らしかった。破壊するのは国だが、再生するのは国民の力。戦争を防ぐのは、国民の力です」と話しました。

 身をのりだして見ていた少女(10)=堺市=は「生き物が死んでいくところは悲しかった。水門が開いたら少しずつ増えると思う」と話します。母親(41)は「大勢の人が歌っているパワーがすごかった。一緒にやりたい気持ちになりました」と語りました。

 今後の日程 21日(日)午後5時、メイシアター(吹田市)。7月4日(土)午後6時、高槻現代劇場(高槻市)。7月5日(日)午後6時、プリズムホール(八尾市)。7月12日(日)午後3時半、ラブリーホール(河内長野市)。連絡先=同実行委員会06(6180)6900



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