2009年6月19日(金)「しんぶん赤旗」

反戦・平和貫く党の躍進を

膨らむ人垣 志位委員長が訴え

横浜


「ニコニコ動画」生中継

 日本共産党の志位和夫委員長は18日、横浜駅西口で、目前に迫った総選挙での日本共産党の勝利を気迫いっぱいに訴えました。駅前は、じっと演説に聞き入る聴衆でぎっしり。「すごい人だな」と背伸びをして宣伝カーを仰ぎ見るサラリーマンや「あの人、知ってる」と足を止める学生などで人垣が膨れ上がり、演説の節々で「がんばれ」の声援も飛びました。

写真

(写真)志位和夫委員長(手前中央)の街頭演説に、大勢の市民が横浜駅前を埋めて耳を傾けました=18日、横浜駅西口

 街頭演説の様子はインターネットの動画サイト「ニコニコ動画(ββ)」の「ニコニコ生放送」で中継されました。視聴者数は約5900、コメントの書き込み数は約35000に達し、「今度は共産党だ!」「Cさんありがとう」「ファイト!」「共産党しかないよ」などの激励も寄せられました。

 志位氏は、大きく激動し変化する世界と日本の情勢をリアルに解明し、「古い政治の枠組みはもう通用しない」と力説。日本共産党が総選挙で掲げる二つの旗印(1)国民の生活と権利を守る「ルールある経済社会」(2)憲法9条を生かし、世界とアジアの平和に貢献する「自主・自立の平和外交」――に向かう展望を大いに訴えました。

 「ルールある経済社会」をめぐっては、資本主義国のなかでも、日本は「経済危機が一番、残酷な形で現れている」と、その実態を告発。首都のど真ん中に「派遣村」が出現するなど、貧困と格差が社会を覆う日本の「ルールなき資本主義」の異常に鋭く切り込み、「社会の仕組みとして国民の暮らしを守る防波堤をつくろう」と呼びかけました。

 さらに、「自主・自立の平和外交」への転換では、オバマ米大統領にあてた書簡の返書で「どうすれば私たちが最良の方法で核兵器のない世界を実現できるのかについての考えを伝えていただいた」と感謝の言葉が寄せられたことを紹介。変化を促した根本の力は、世界の世論と運動にあることを指摘し、「核兵器廃絶の声をさらに広げよう」と訴えると、大きな拍手に包まれました。

 そのうえで、日本の外交のあり方を問うた志位氏。麻生太郎首相との党首会談で核兵器廃絶に向けた日本政府のイニシアチブを求めても定かな返答はなかったことを示し、「麻生自公政権には前向きの変化が目に入らない」「本来、麻生首相が提起してしかるべき」だと訴えると、「その通り」「首相は何をやっているんだ」との掛け声も。志位氏は「米軍基地強化、自衛隊の海外派兵、憲法の改定と悪いところだけ追随する。こんな政治に未来はない」と力を込めました。

 志位氏は21世紀の日米関係の未来は対等・平等でこそ開けると強調。日米安保条約に変えて日米友好条約を結ぶ党の立場を明らかにし、「憲法9条を守り生かし、『核兵器のない世界』『戦争のない世界』を願う平和の声は87年間反戦・平和を貫いた日本共産党に」と呼びかけました。

 20歳の女性は「オバマ米大統領の演説はすごいし、日本共産党に書簡の返事が来たのも歴史的。アメリカも変わってきたんだから、日本も平和の方向に進めるように変わってほしい」と話していました。

 演説会では、はたの君枝衆院南関東比例予定候補と3人の比例候補、神奈川の衆院小選挙区予定候補10人が勢ぞろいして決意を訴えました。


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