2009年6月12日(金)「しんぶん赤旗」

大田の“ものづくり”守れ

かち都議・黒沼氏が都に要請


 日本共産党の、かち佳代子都議と黒沼良光都議予定候補(大田区=定数8)は11日、経済危機で深刻な影響を受けている東京都大田区の中小企業の営業を守る緊急施策の実施を都に要望しました。渋谷要衆院東京4区予定候補、党大田区議団、民主商工会、不況打開大田区実行委員会から約20人が参加しました。

 参加者は「5月の売り上げが5万3739円。家賃・駐車場代が10万5000円。家賃も払えない、生活する余裕すらない。多くの人が1月に入ったら仕事ががた減りで、3月、4月はほとんど仕事していない状態。大田で培われた機械金属加工技術が残されなくていいのか」「47年間仕事をしている。大田区の技術は日本のものづくりの原点。私たちは大企業にできないものを作っている。技術を途絶えさせない支援を」など、大田区の中小業者の置かれている厳しい実態と支援の必要性を訴えました。

 かち都議は「実態調査し、現場に足を運んで肌で状況を感じてほしい」と要望し、黒沼予定候補は「技術があるのに仕事ができない状況で中小業者の責任ではない。いままでにない支援が必要だ」と強調しました。

 国、大田区と連携して(1)中小業者・中小企業の工場・店舗の家賃補助や設備リース代・動力代補助など固定経費への直接助成と休業補償制度創設(2)高度な技術・技能を教える技術者と後継者の人件費を含めた補助など後継者育成・技術継承への支援の抜本的拡充などを都に要望しました。

 都産業労働局の担当者は直接の助成・補助について考えていないとしながら、都として実態を調査することを明らかにし「私どもも現場に行きたいと思っている」と述べました。



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