2009年6月9日(火)「しんぶん赤旗」

欧州議会選 政権党に厳しい審判

問われた「雇用・景気」


 【ロンドン=小玉純一】欧州連合(EU)加盟27カ国で4日から7日まで実施された欧州議会選挙(定数736議席)は、7日一斉に開票されました。米国発の金融危機に端を発した不況の下、雇用や景気問題が問われた選挙で、全体として政権与党に厳しい審判となりました。

 フランス、イタリアでは保守派の政権与党が優位を占める一方、ドイツでは連立与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党がともに後退。英国の労働党とスペインの社会労働党はいずれも第1党の座を保守派に奪われました。この結果、EU5大国のすべてで保守派が第1党を占めました。

 8日未明までの開票集計によると、会派別議席数でも保守派の「欧州人民党・民主党グループ」が267議席を獲得して第1勢力を維持。第2勢力の「欧州社会党グループ」は159議席にとどまりました。

 各国共産党などで組織される「欧州統一左翼/北欧緑左翼」グループは引き続き第5勢力ですが、41議席から33議席に後退しました。

 かわって議席を増やしたのは第4勢力の「緑の党・欧州自由連盟」で、43から51議席に。また各国で反EUの姿勢を鮮明にした極右政党が伸張し、新議会では初の独自会派結成の可能性がとりざたされています。

 投票率は約43%で、過去最低を記録しました。EUを市民に身近な存在にすることが引き続き重大な課題であることを示しました。


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