2009年5月31日(日)「しんぶん赤旗」

政治とカネ 「個人献金が基本」

他党も否定できず

テレビ番組 小池氏主張


 日本共産党の小池晃政策委員長は三十日、TBS系テレビ番組「サタデーずばッと」で、「政治とカネ」、年金の問題などで各党の出席者と討論しました。

 二十七日の党首討論での麻生太郎首相と鳩山由紀夫民主党代表との「政治とカネ」をめぐる発言について、自民・公明と民主議員が非難合戦を繰り広げました。小池氏は「どっちもどっちだ」と述べ、西松建設の違法献金事件について、「両方とも、疑惑にこたえなければいけない」と強調しました。

 この中で、企業・団体献金の禁止について、自民党の世耕弘成参院議員は「一九九九年の政治資金規正法改正で、もう基本的には政治家個人への献金というのは禁止されている」などと弁明。小池氏は、「それじゃ(抜け穴だらけで)だめなんですよ。完全禁止しなきゃだめだ」と厳しく迫りました。

 司会のみのもんた氏も「(企業献金の受け取りを)やらない、とできませんか」「政党助成金も、もうやめてもいいんじゃない」と語りました。

 一方、民主党の福山哲郎参院議員は、企業・団体献金の三年後の禁止が「一番合理的だ」と表明。これには公明党の高木陽介衆院議員が、「企業献金がなくなった場合に、民主党は、政党助成金だけでやっていく、まさに国の公益法人みたいな形になっちゃうんじゃないか」などと、自らも政党助成金を受け取っていることを棚に上げて揶揄(やゆ)しました。

 みの氏から、「共産党は、いっさいなしでやっていますよね」と発言を促された小池氏は、「やっぱり献金の基本は個人献金です。それぞれの国民が自分の意思で政党を支持する。支持している政党にお金を出すと。政党を支持するか支持しないかを企業や労働組合が決めるというのはおかしいわけですから」と説明しました。

 これには自民党の世耕氏も「その理想形は目指すべきだとは思います」と否定できませんでした。

 話題は、年金制度に移り、番組側は、小泉内閣が掲げた「現役世代の平均的収入の50%を確保する」とのふれこみが、さまざまなケースで成り立たないことを説明しました。

 小池氏は、現在の試算で、二〇五〇年度に六十五歳のモデルケースで50・1%とされていること自体が疑問だと指摘。賃金上昇率や運用利回りを五年前より高く計算していることをあげ、「わざわざ50%を超えるような設定で、つじつまをあわせて作ったモデルとしか思えない」と批判しました。



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