2009年5月22日(金)「しんぶん赤旗」

被爆国・日本で――

核廃絶への国民的世論を

志位委員長、衆参議長と会談


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(写真)河野洋平衆院議長(右)と会談する志位和夫委員長(左から2人目)。左は、こくた恵二国対委員長=21日、衆院議長公邸

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(写真)会談する志位和夫委員長(左)と江田五月参院議長=21日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十一日、河野洋平衆院議長、江田五月参院議長と相次いで会談し、核兵器廃絶の問題について、意見交換しました。日本共産党からは、こくた恵二国対委員長が衆参両院議長との会談に、小池晃参院議員団長、井上哲士参院国対委員長が参院議長との会談に同席しました。

 志位氏は、核兵器廃絶へのイニシアチブを要請したオバマ米大統領あての書簡の内容を説明。米政府から感謝を表明する返書が届いたことを報告し、米政府の返書では「日本政府との協力を望んでいる」との一文があることを紹介しました。

 そのうえで、志位氏は、「オバマ大統領がプラハで行った演説の中身は人類の生存にとって歴史的な意味をもつ」と述べ、「(オバマ米大統領が)提起した演説の中身が実るよう国際的な世論を喚起する必要がある」と強調。「核兵器廃絶という方向で、唯一の被爆国である日本の国民的世論を大いに喚起するために協力をしていきたい」と述べました。

 河野衆院議長は、オバマ米大統領あてに志位氏が書簡を送ったことについて、「とてもいいことをなさったと思う」「共産党さんがこういう反応をされたことは貴重だ」と発言。オバマ演説についても「まったく歴史的な演説だ」と高く評価し、「大事なことは国際世論を喚起する役割を日本が果たすことだ」と述べました。

 江田参院議長は、志位氏の書簡について「オバマ演説に着目してとられたイニシアチブに敬意を表する」と発言。オバマ演説について「(核問題の)当事者中の当事者の演説として画期的だ」と高く評価するとともに、「(演説は)米国のなかで冷ややかな受けとめもあると聞いたが、それならばこそ、よりいっそう国際世論を盛り上げて支えることが大切だ」と述べました。

 会談後の記者会見で志位氏は、衆参両院議長が「オバマ米大統領の発言を高く評価し、唯一の被爆国である日本で、核廃絶への国民的世論を盛り上げていく点で意見の一致をみたことは、たいへんうれしいことだ」と感想を語り、「意見交換を今後もやっていきたい」と述べました。



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