2009年5月16日(土)「しんぶん赤旗」
外環道用地買収費盛る
都が補正予算案を発表
東京都は十五日、補正予算案を発表しました。国が整備路線化したばかりの東京外かく環状道路の用地買収費や大型幹線道路の整備費などを盛り込み、六月の都議会定例会に提案します。
補正規模は千三百四十九億円で、うち六百八億円が国の「経済危機対策」に対応したもの。東京外かく環状道路(練馬区―世田谷区間、約十六キロ)を沿線住民の反対を押し切って建設するため、用地買収費や測量費で二十六億円、骨格幹線道路の整備に二百五十七億円を盛り込みました。
補正予算案では都独自に経営が困難な事業者に対する緊急融資に五百四十億円を計上するほか、中高年の離職者の早期再就職を支援する事業を計上しました。
また、無届けの有料老人ホームに対する緊急対策、認可保育所などの設置を進める都補助の拡充、新型インフルエンザの追加対策を行います。
日本共産党都議団は三月都議会の質問や申し入れなどで、緊急融資・雇用対策や福祉施策、新型インフルエンザ対策の拡充を求めてきました。
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