2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄米軍新基地アセス準備書

意見書提出を全国から

東京で学習集会


 沖縄県名護市辺野古への米海兵隊新基地建設に伴う環境影響評価(アセスメント)準備書が出された問題で、準備書の中身を学び、全国から準備書に対する意見書を国(沖縄防衛局)に提出しようとよびかける集会が二十八日夜、東京都内で開かれ、約五十人が参加しました。安保破棄中央実行委員会と日本平和委員会の共催です。

 日本平和委の佐藤光雄代表理事が開会あいさつ、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が国会情勢を報告しました。

 世界自然保護基金(WWF)ジャパンの花輪伸一さんが準備書の問題点について講演しました。

 花輪氏は、準備書が軍事基地建設を前提としておりゼロオプション(計画中止の選択)がないと指摘。方法書にない内容が盛り込まれ計画による影響は軽微でないとして、方法書からやり直すべきだとのべました。絶滅危(き)惧(ぐ)種のジュゴンなどへの影響は「総じて少ない」との記述について、米軍演習や調査でジュゴンが追い出された可能性が高いと指摘、軍事基地は絶対に認められないと強調しました。

 神奈川県平和委員会の鈴木和弘氏は、準備書は日本政府と米軍によるごまかしの手口だとのべ、横須賀基地の米空母母港化も、当初は三年間といいながら三十六年間も居座っていると語りました。

 沖縄県統一連の山田義勝事務局長は、新基地建設に反対する県民の声を無視し、「沖縄の負担軽減」の名で在沖米海兵隊のグアム「移転」を押しつけ、新基地建設をパッケージとしていると告発。準備書のページ数に当たる五千四百人からの意見書提出をめざしているとのべ、全国の協力を訴えました。



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