2009年4月20日(月)「しんぶん赤旗」

税金・健康 72人相談

埼玉・川口で「派遣村」開く


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(写真)「こまりごと相談所」に訪れた相談者の話を聞くスタッフ=19日、埼玉県川口市(一部画像処理)

 埼玉県川口市の川口西公園で十九日、「川口版派遣村 こまりごと相談所」が開かれ、市内外から七十二人が相談におとずれました。川口市社会保障推進協議会や川口地区労働組合協議会などでつくる実行委員会の主催。

 相談には弁護士、税理士、労組、日本共産党市議などが対応。「派遣切りにあって市の緊急融資を受けたが、仕事探しに必要な携帯電話の料金などを払ったら五百円しか残らず、生活費がもうない」「正社員として働いていたが、仕事がないからと退職を迫られ、三月いっぱいで退職した」など、深刻な相談が寄せられました。健康相談ではすぐ入院治療が必要と診断された人もおり、病院に直行しました。

 税金相談では、仕事が減って各種税金が払えなくなったという相談があり、相談員は市役所の窓口に相談するよう助言し、「サラ金で借りて納税することだけは絶対にしないで」と念を押しました。

 生活保護の相談には全相談者の半分近い三十四人がおとずれました。川口市在住者は二十日に市役所へ集団で生活保護申請を出すことにし、他自治体からの相談者は地元の役所に行くようアドバイスしました。

 高藤登喜恵実行委員長(川口社保協会長)は「駅頭やハローワーク前での宣伝などに取り組んできましたが、予想を上回る相談者が来ました。市民の関心も高く、多くの人が参加してくれました」と話しています。



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